映画『恋と嘘』の感想

ファーストデー割引とやらで映画が安く観れると知って、仕事終わりに映画館に行ってきました。一年と三ヶ月ぶりくらいの映画鑑賞です。今日はその感想を書きます。感想にも批評にも偏らない、ブログを書きます。ネタバレしかありません。まとまりもきっとありません。

 

ナラタージュ』や『先生!』と悩んだけれど、上映開始時間の関係でそれらはやめ、『恋と嘘』という作品を観てきました。丁度あと一日で上映終了だったことや、あらすじを読んだら面白そうだなと思ったのでこちらに決定。

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ストーリーはこんな感じ(公式サイトに任せる)。漫画が原作らしい。アニメも放映しているらしい。と聞いて調べてみたけどどうやら映画とは全然違うようでした。

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ちょーーー簡潔にいうと「遺伝子レベルでぴったりの相手と結婚することがよしとされる世界に生きる女子高生が、結婚目前に幼馴染に告白される」うんぬんかんぬん、というもの。2017年の現世にはありえないけど、なんだか絶対にありえない話でもなくて近未来的でテーマがおもしろいなと思いました。

描かれる世界観は現代的なのにところどころで非現実的なのも、そのちぐはぐさがおもしろかったです。設定とは別に、です。制服はドラマで使われるようなブレザー、女子高生の象徴とされるミニのスカート、スマートフォンは通知がわかりやすく音がつけられていたし、主人公の友人はイマドキのコ(方言ではなく単に一人称がうちなのはもう古いのかもしれないけど)、デートでえのすいが使われ、……。反対に、ビックリするくらい都会的な高校(ガラス張り)(わたしが知らないだけなのでしょうか)、モデルの叔父様のお住まいのお宅が豪華であること(ちなみに2リットルペットボトルのお茶はラベルが剥がされていたのは"映画的に"現実味があった)、などなど。

 

さて、本題のストーリーや登場人物について。鑑賞後に、Twitterで感想検索しようとタイトルを入れて調べてみたら「かっこいい」「キュンキュンした」といった、狙って呟かれたかのような女子高生的ツイートがいくつか見受けられました(ツイートしたのはプロフィール欄から推察するに女子高生)。

主人公・葵(森川葵ちゃんはショートヘアのモデルさんのイメージだったので気づきませんでした。あと同名の配役ってありそうで無いですよね。ごくせんとかそういうあえての配役は除く)がですね〜〜〜まあかわいい!お顔がかわいいのはもちろんなのですが、動作がかわいい。ゆっくり話すし身振り手振りがうるさくない程度にうるさいし(反語的なあれ)、おっちょこちょいな感じもするし真っ直ぐだし、キラキラしててわたし辛かった………。こういう子がモテるんだろうなとしみじみ思ったわたしはウーロン茶をすすりました。

幼馴染・司馬くん。司馬優翔って漢字、めちゃめちゃめちゃめちゃめちゃめちゃ現代っ子だなあ!わたしはストーリーの途中まで勝手に「芝優人」だと思っていました。なんでだろ。司馬って苗字の人を司馬遷司馬遼太郎しか知らないからでしょうか。司馬くん役は北村匠海さん。お名前は聞いたことありますがお顔ははじめまして。高校生はすこぉし無理があるかな、と思って調べたらまだ19でした。あれ、ブログ書いてるうちにハタチになりました。え〜〜やったーおめでとうですね!??24くらいだと思ってみていました。とても優しくておおらかそうなお顔です。司馬くんめっっちゃ優しい。司馬くんの葵への優しさ素晴らしい。優柔不断な葵がどのクレープを買おうか悩んでいると決まって二つ買ってくれる。どっちを葵が食べても後悔しないように買って渡してくれる。意を決して葵がひとつを注文したら、そのときは「じゃあ〇〇で」ってその迷っていた方を後から頼んで(それまで自分は注文せずに待っていてくれる)美味しそうに食べて、そして葵に食べさせてもあげる幼馴染。付き合ってないよ。ひえええ。

最初のシーンで、葵と司馬くんのクラスメイトが政府通知で決められたパートナーと結婚式を挙げるのですが、ブーケトスを受け取った司馬くんはそれをそのまま葵に渡していて。それを冷やかさないクラスメイトたちを見て、わたしは勝手にそわそわしちゃいました。公認の仲の良さイイナ………。でも追々思うんだけど司馬くん案外お友達いなさそう(笑)

葵のパートナー・高千穂くん。途中から下の名前で呼ばれるようになるので蒼佑と書いておこう。ソウスケってこんなオシャレな漢字書くのね。高千穂総合病院の跡取り息子という設定(ちなみに父親は「高千穂家に相応しい嫁になれよ」といった昔ながらの価値観を葵に求めようとする人で、なんと木下ほうかさんが演じていらっしゃいました。いやあイヤミ課長、流石でした)。劇団EXILE佐藤寛太さんという役者さんです。EXILEって俳優部隊もあるんですね、知りませんでした。この子はChooChooTRAINは踊らないのかな?ほんとに無知すぎて分からない……。

最初はぶっきらぼうで、ほんっとにぶっきらぼうで、女の子慣れしてないのにお金はあるからお洒落なレストランでのデートに連れ回す不器用さがなんだか微笑ましいです。なのにキスは出来ちゃうナンダソレ。何度目かのデートで、「(蒼佑は)好きって言ってくれない」とむくれる葵に「こういうときいちいち好きって言わなきゃいけないの」みたいなことを言って有無を言わさずキスするシーンがあったのですけど、デートって言わなくても付き合ってたらデートじゃん説を至極当たり前のように誌面で言い放った萩谷慧悟くん思い出してしまったわたしはどうすればよいのでしょうかも〜〜〜なんだつらいぞ!!!!!!!!!!!!!!(なにかでこのブログに飛んできた方すみません、萩谷慧悟くんとはわたしの応援しているジャニーズJr.の子です) 

でも少し棒読みが過ぎるなあ、というシーンが多かったです。不器用さを演じていたのはもちろん含まれていると知っていますが、声の響きがいまひとつぶつ切り状態で、図に描くなら断片的な長方形が宙を真っ直ぐ飛んでいる感じ。もっと一音の終わりが丸みを帯びていてもいいなあと感じました。感情を乗せ忘れたように感じさせてしまうのは非常に勿体ないので。

 

政府通知は16歳の誕生日に届くようになっていて、だから葵の誕生日当日(12時回った頃)、蒼佑が葵の元に迎えに来たんです。でも蒼佑は高校3年生の18歳で、これは今の法律を遵守している描かれ方でした。

一方で、諸事情により自身の16歳の誕生日の辺りから姿を消していた司馬くんは葵に「遠くに住むパートナーさんに会いに行っていた」と嘘をつくのですがこれっておかしいんですよね。司馬くんはまだ16歳の男の子だから政府通知メールは来るはずがない。なのに来た設定にしている。ちなみにこの諸事情というのが病気によるもので、更にネタばらしすると司馬くんには「政府通知によるパートナーには選ばれなかった」という通知がむごくも届いてしまうんです。なんか……切ないです……。

 

タイトルの恋と嘘というのも、まあ映画ありきで生み出されたストーリーではないから仕方ないとはいえ、あまりにもチープだなと正直思います。端折りますが、葵は最終的に結婚式当日に政府通知によるパートナーとの結婚、すなわち蒼佑との結婚を放棄します(叔父様との会話からこの未来は想像に容易かったです)(結婚式当日に取り止めるのは周りに迷惑だからやめようね!)。嘘がなんなのかあらすじを見ただけで想像出来てしまう。もっとどんでん返しのある嘘かと期待してしまったのですが、まあミステリーではないから逆にそんなことがあったら問題なのかもしれません。

また、映画の宣伝では恋愛禁止と謳っていましたが、実際は「政府通知以外の恋愛(自由恋愛)」も認められていました。政府通知による結婚は法的拘束力がなく、本人たちがしない場合は政府は無理強いできないんだそうです。まあ恋愛禁止と過激に謳った方が客寄せは出来ますもんね。広告担当者が一歩上だったのでしょう。なんだかすこし悔しい!

 

葵が結婚に前向きになりきれていない、本当は司馬くんのことが好きだということを見抜けていてもそれを言い出さない手もあっただろうに、司馬くんの元へと(それも死が差し迫っている…かもしれない司馬くんの元へと!)向かわせた蒼佑の心の広さはすごいなとこればかりは純粋にそう思います。その心の広さは葵に出会って、後ろ向きに生きていた蒼佑が変わったことを示しているようでありました。ただどうしても言いたいのは、結婚取り止めを促したというか認めたそのシーンの蒼佑の服装がダサいということです(笑) なんの意味をそこに持たせたのか読み解くことが出来ませんでした。かっこつけさせてあげてよ、そういうシーンじゃん、と思ったものです。

 

話は前後しますが、「葵のことが好きだけど自分はパートナーでもないし幸せにできない、葵を幸せにできるのは高千穂くんだけだよ」と言って司馬くんは10年近く側で見てきた葵の性格の特徴を蒼佑に教えてあげるシーンがあります。こんなときはこうしてあげてね、というもの。そこに「好きなものは最後まで取っておくくせに、おなかいっぱいになって食べられないことがよくあるけど、そんなときはまた来ようねって言ってあげて」というものがあります(細かな言い回しはニュアンス)。わたしはこれにいちばん泣きました。こういうことを考えられる人と結婚したい……。司馬くんちょーいけめんでした………。

 

褒めたり文句を言ったり忙しい感想ブログになりましたがこの辺で筆を置きます。終わり方は不完全燃焼もいいところでしたのでなんとも言い難いのですが、それでも久しぶりに恋愛ものを観て素直に泣いたりそわそわしたり、そういうことが平日夜にできたことはすごく個人的にプラスだったので鑑賞できてよかったと思っています。あの開始前の予告動画を見ていたら11月公開の映画は面白そうなものが目白押しなので、珍しく映画館通いをしてみたいなと思いました(ただ上映開始時間から本編開始までの15分はあまりにも長い!)。